会者定離:自覚的サヨーナラ

Posted on 03/07/2014

「現実には別れるのを覚悟の上で俺たちは出会う」 むかーしむかしあるところで、敬愛する音楽家がそんなことをラップしていましたとさ。

確かに、生ある者は必ず死すということと、一つの死には必ずあんたがたお一人様分を納める棺しかなく、決して誰かと共有できるものではないという理が、そんなリリックの一節を証明しているかもしれない。

ガキんちょのころ、犬を飼おうかという家族に一人反対派。それはほぼ間違いなく自分より先に死ぬ愛犬との死別を想像してしまうが故。
しかし、結局飼った愛犬との出会い、共に過ごした時間と彼の残してくれたモノは、その後訪れた別れによって否定されることなど決してなかった。

始まりの前に終わりがあるという理を受け入れなければ、何も始まることはなくなってしまう。別れがあるから出会わないなんていうのは、うんこしたらくさいからしないみたいなアホな戯言でしかないのであろー。

かといって冒頭のリアルガチリスペクト・ラッパー様みたく、合コンで出会ってお胸ズッキューンされちゃった可愛い子ちゃんに「自分、別れを覚悟の上で、あなたと出会ってますから〜、ザンネン!!」とか言っちゃって、侍魂上等、別れという覚悟ありきで出会いを迎えているかと言われれば、大部分の人達がそうではないだろう。

***(ここから先はブラックマヨネーズのネタの形に精通していると、よりお楽しみ頂くことが可能です。フィクションです。)***

ブラマヨ吉田 「俺昨日な、歩いてたらアンジーことアンジェリーナ・ジョリーとばったり出会ってんけど、ユーと運命のレッドな糸が見えただなんだといきなりプロポーズされて、どうしようかと思てんねん」

ブラマヨ小杉 「はぁ・・・?? まじで!? そんなもん、即OKで結婚すればええやん!」

吉田 「まぁ、アンジーやもんな。・・・いや、でもなぁー、アメリカいうたら何やすぐに離婚、離婚で、裁判、慰謝料やろ。俺、ああいう裁判とか堅苦しいのごっつ苦手やし、関わりたないねん。慰謝料もなんぼとられんねんっちゅう話や。」

小杉 「ほな、プロポーズ受ける前に、離婚する時は裁判おこしません、て誓約書でも書かせたらええやろ」

吉田 「あぁ、誓約書な。・・・いや、でもなぁー、ハリウッドセレブといえば、何といってもゴシップやろ。離婚した時にブラマヨ吉田との夜の生活は、ブラピと比べたら毛の生えたようなもんで・・・とか暴露本出されたら世界中に恥をさらすことになって、一生誰にもモテなくなるやん」

小杉 「・・・ほな叶姉妹のとこ行って、対セレブ用に夜のテクニックでも教わってこいや!」

吉田 「おまえ、叶恭子の性欲の強さみくびんなよ! アンジーと寝る前に干からびてまうわ!」

小杉 「考えすぎや!!」

吉田 「まさかアンジーと結婚するのに、叶姉妹を勧められるとはな。」

小杉 「・・・ほな暴露本出されたら、プライバシーの侵害で訴えたらええやん!」

吉田 「俺最初に裁判とか関わりたないて言うたやろ!!」

小杉 「というかなんでそもそも離婚することが前提やねん!」

***

・・・というブラマヨ吉田の心配性ネタにもなりそうな、そもそも別れを前提として出会う人は少ないはずである。別れがあることなんて皆知っているだろうけど、無自覚的に知らんぷりしてるに違いない。

現代の人々は新幹線やら飛行機やらで物理的距離も短くなっているし、携帯でもメールでもSNSでも何でも、どんな人ともいつでも繋がれるという意識があるはず。つまりは、決定的な「別れ」に対する意識が薄いかもしれない。TLで近況を知れちゃうとか、リプライきたとか、コメントついたとか、いいね!してくれたとかで繋がっている感覚は、「別れ」って存在自体を薄めていってしまうものなのかもしれない。それはそれでいいことだ。

でも、じゃー「別れ」ってそもそもなに?? その人のツイートが自分のTLに現れなくなったら? LINEで何度も送ってるのに既読がつかなくなったら? 海外に旅立っちゃったら? 友達同士だったやつに一方通行→恋愛感情が生まれちゃったら? 別れようって言ったら? 損得勘定で付き合うようになったら? 死んだら?

毎日会っているのに、しょっちゅう連絡とっているのに、共に何かを追いかけているのに、想い合っているのに、あの日から実は既にお別れしていた、ってことだってあるかもしれない。つまりは、お別れ隠ぺい工作、すれ違いを見ないフリ。あるいは、ネットで繋がらなくなったからって、同じ夢を見れなくなったからって、二度と会えなくなったからって、お別れしてないって思えることもあるかもしれない。つまりは、お別れドッキリマル秘報告、テッテレー、俺たち見えない糸で繋がってるんだぜ。あるいは、別れを迎えるつもりなんかサラサラなくたって、本当に突然来ることだってある。サデンリーサプライズお別れ。

別れに自覚的でなければ、そもそも認識をしていないのだから、別れから何かを感じることができないだろう。それに、存在が見えにくくなってしまっているかもしれないけれど、別れなんてうじゃうじゃ、そこら中にうじゃうじゃしている。有象無象。もしそれがうんざりするぐらいに顕在化したら、別れと向き合ってこないで、不感症になってたてめーの心はビックンビックンこんなの初めてショック状態。対応しきれるだろうか。

たまには、別れに自覚的になってみたら、どうだろう。すると、どーなる?ドーナル?

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