Short Album Review: The Clash / London Calling

Posted on 04/30/2012

 人間の創造するモノは、「その時代の空気や背景のなかで、なにを成し遂げようとしているのか」という点を知ることによって理解を深めることができるものだ。しかし、パンク創生期のフォロワーとしてデビュー作でロンドン・パンクの支柱となったクラッシュが、その2年後に本作を創り上げた背景を知るにはちょいと時間がかかる。エルヴィス・プレスリーのパロディーでもある、世界一有名なジャケットの一枚として知られるサード・アルバム。

 理解の手間を省いてくれるのが、リーダー、ジョー・ストラマーの「パンクとは生き方であり、姿勢だ」という言葉だ。
 事実このアルバムには、その言葉が意味するすべてが詰まっている。前2作のパンク・サウンドとはまったく対照的で、レゲエ、スカ、ロカビリー、R&Bなど多くの要素を取り入れつつもストレートにポップな仕上がりなのだ。当時パンクスから総スカンをくらったというが、「パンクとはなにか?」なんて議論は忘れちゃっていいと断言したくなるほどの爽快感。

 要は、ジョーの言うとおり、パンクとは音楽的な解釈ではないのだ。表面的なカテゴライズに捉われるな。そして、もしその気があるなら、詞にも表現されている彼らの思想とその背景を知るといい。そうすれば自ずと、彼方に力強く光るパンク・スピリッツが見えてくるはずだ。


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